てがみ座第11回公演
地を渡る舟
―1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち―
昭和20年春、本土決戦が叫ばれる街にひとりの男がいた。
男は敗戦を正確に予期し各地の農家を訪ね歩いていた。
「その日」を迎えた暁に、ただちに日本を再建するために。
旅する民俗学者 宮本常一。
日本列島を隅々まで歩き人々の営みを記録し続けた。
常一を支援したのは戦時下の日銀総裁、渋沢敬三。
敬三は、自宅に民俗学研究所『屋根裏の博物館(アチック・ミューゼアム)』を設立し
若き民俗学者たちと共に、この国を描き留めようと力を尽くした。
けれど真摯な情熱は
戦時下へ墜ちゆく中で、翻弄され飲み込まれていく……。
宮本常一、渋沢敬三。そして若き民俗学者たちの葛藤。
記憶されたものだけが記録にとどめられ
記録されたものこそが時を超える。
彼らが信じた未来、方舟の行方は。
[ 第58回岸田國士戯曲賞・第17回鶴屋南北戯曲賞ノミネート作品 ]
- 脚本
- 長田 育恵
- 演出
- 扇田 拓也
- 出演
- 福田 温子
今泉 舞
箱田 暁史(以上、てがみ座)
俵木 藤汰(ラッパ屋)
清水 伸(ふくふくや)
松本 紀保
三津谷 亮
川面 千晶(ハイバイ)
近藤 フク(ペンギンプルペイルパイルズ)
森 啓一朗(東京タンバリン)
伊東 潤(東京乾電池)
中村 シユン
西山 水木
岸野 健太 横山 莉枝子 酒井 和哉
峰﨑 亮介 谷 恭輔 須田 彩花
- 日時
- 2015年10月23日(金)~11月1日(日)
- 会場
- 東京芸術劇場シアターイースト
東京都豊島区西池袋1-8-1
- 料金
- [全席指定・税込]
- 前売
- 4,000円
- 当日
- 4,200円
- 25歳以下
- 3,000円(入場時身分証提示)
※U25はプリエール・東京芸術劇場ボックスオフィスにて取扱い
東京公演スケジュール
2015年 | 14:00 | 19:00 |
10月23日(金) | | ● |
10月24日(土) | ● | |
10月25日(日) | ● | |
10月26日(月) | | ★ |
10月27日(火) | | ● |
10月28日(水) | ★ | |
10月29日(木) | ● | ● |
10月30日(金) | | ● |
10月31日(土) | ● | |
11月1日(日) | ● | |
受付開始・当日券発売は開演の60分前、開場は開演の30分前です。
★=終演後、アフタートークあり。
※アフタートークは、該当公演をご観劇の方のみご入場可能となります。
- 26日(月)
- 【登壇者】俵木藤汰、清水伸、西山水木、三津谷亮、福田温子、長田育恵
作品のことや舞台の裏側まで様々なお話を出演者のみなさまにお聞きします。
- 28日(水)
- 【登壇者】林英哲(太鼓奏者)、松本紀保、扇田拓也、長田育恵
物語の主人公である宮本常一と直接の交流もあったという林英哲さんをゲストに迎え、当時のお話や、実際に舞台をご覧になっての感想などをお伺いします。
初演をご覧になり、今回ご出演された松本紀保さん、そして初演に引き続き演出をしていただいた扇田さんには、それぞれの感想、挑戦などについてもお伺いします。
- 美術
- 杉山 至+鴉屋
- 照明
- 木藤 歩
- 音響
- 笠木 健司(クロムモリブデン)
- 衣裳
- 阿部 美千代(MIHYプロデュース)
- 舞台監督
- 杣谷 昌洋
- 方言指導
- 松角 洋平
角谷 邁
- 宣伝美術
- 湯浅 香奈(FORM)
- 宣伝写真
- 石村 みか(てがみ座)
- 制作
- 有本 佳子(プリエール)
津田 はつ恵(プリエール)
和田 幸子
- 提携
- 東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
- 助成
- 芸術文化振興基金

- 主催
- てがみ座